将来医師など医療分野へ進学を希望する生徒に向け、医学部合格サポートと高い医師倫理を持つ人材育成に取り組むために医歯薬スクールをつくりました。

第2回目の医歯薬スクールの講義は、「国境なき医師団」会長で三重県内の病院に勤められている久留宮隆先生の著書「国境なき医師が行く」(岩波ジュニア新書)を参考資料に、医療のあり方を考えました。国境なき医師は、医療のない場所や機器のある場所に駆けつけ治療を行っている。設備や道具の整っていない場所での手術をしなければならい。自分が医師や看護師ならどうしただろうか。また、医療行為に対して患者の感謝の気持ちはいつ生まれるのか、また、どこから来るのかなど、どう思うか考えるかを共有しました。言葉が通じなくても表情でわかるなど具体的な意見も出ました。

そこから、日本における医療不信についての意見も出ました。患者やはこうしたら治るなどの過度の期待を医療に求める。しかしそれが少しでも異なると医療不信につながる。それは患者が医療に100%を求める結果であるためであると意見がまとまりました。医者も完璧でないしまだまだ医学も完璧ではない。そんな期待に応えられるようになりたいと締めくくりました。