”芸術教養を持つ人物育成”
アート・ミュージックに溢れる学校生活
英国イートン校から受け継がれる伝統
リーダーが持つべき「芸術の素養」
全寮制教育の世界最高峰である英国イートン校をモデルにしている桜丘中学・桜丘高校は、リーダー教育の一つとして芸術活動を大切にしています。学校生活の中では、できるだけ多くの機会を設けて芸術に触れる事ができます。社会には様々な芸術がありますが、成長過程にある中高生にとっては自分の体を使って表現する体験が最適です。特に合唱と演劇を通じて芸術センスと自己表現力を向上していきます。
これらの芸術活動がきっかけとなって感性を磨いた卒業生に、日本で活躍する芸術家やデザイナーがたくさんいます。
世界の全寮制教育は芸術教育を取り入れている
寮合唱で磨かれる芸術センス
感性が洗練される瞬間
桜丘ではクラブ活動としての合唱部だけではなく、全校生徒が寮を中心とした合唱活動をしています。各生徒をソプラノ・アルト・テノール・バスにわけて、寮で定期的に練習しています。年間複数回ある学校行事での発表に向けて、曲の選定からパート別練習、合同練習などを行い洗練され、調和ある作品を作り上げていきます。
楽曲の持つ美を感じ取り、歌声へと転換する感覚を通じて生徒の内に潜む芸術の才能を刺激し、音楽の教養を身につけていきます。
男子寮では、寮生全体の合唱の他に選抜メンバーによる男声合唱(グリー)としての練習も行い、大会へ出場して各種の賞を獲得しています。
文化祭での合唱コンクール
演劇で育まれる自己表現力
舞台上で輝く美しさ
演劇では、2つの表現法があります。舞台で役者となり表現する者。裏方として舞台全体を作り上げる舞台芸術として表現する者。この演劇は生徒の個性表現の場として、英国イートン校から伝わる寮教育の1つです。桜丘では卒業までにさまざまな演劇活動に携携わっていきます。
演劇では、ゼロから作品を作り上げ芸術として完成させる過程が大切です。舞台役者は、役を演じる中で自分らしさを織り交ぜなければいけません。同時に他の役者や物語の構成との調和を考えて演じます。裏方の舞台芸術担当者は、作品の意味を捉え、芸術性を高める演出。役者の個性に合わせたストーリー調整など全体の要素を融合させ、秩序を作りながら創造活動をしていきます。
人間関係の苦手だった生徒が、演劇の役を通じて自己表現する事で才能が開花する事がよくあります。子供たちには目に見えない才能がたくさん隠れています。その才能を花開く為には、これらの芸術活動を通じて感性に働きかけていく場が桜丘中学・桜丘高校にはあります。
舞台芸術を通じた自己表現を学ぶ
感性を表現し続けた日々
世界大会にも出場した強豪クラブ
■ハンドベル
これまで、3回の世界大会に出場しました。アメリカで行われた7回ハンドベル世界大会、日本の幕張や大阪で行われた大会にも出ました。また、毎年、中部フェスティバルと全国フェスティバルにも出場し、地元でのボランティア演奏会でも年十回以上演奏をしています。
中国北京で行われた日中青少年交流大会に参加し、その交流がきっかけとなって、中国でハンドベルを演奏する団体が誕生することになりました。アメリカのハンドベル会社から、3オクターブのハンドベルが北京市の知春里中学校に寄贈されるなど、ハンドベルを通して日本と中国の懸け橋になることもできました。
世界大会への出場経験もある強豪クラブ
■陶芸
本校は茶の湯で珍重される伊賀焼の産地である三重県伊賀市に立地しています。普段は、手ろくろや電動ろくろを使って日常の食器や置物、壺やオブジェなどを作成しています。若い感性を粘土に込めて作品を作り、釉薬をかけて陶芸工房の電気窯で焼き上げます。
年に一度、校内にある手作りの窖窯(あながま)という薪窯で、赤松の薪で三昼夜かけて焚き上げる「窯焚き」で作品に仕上げます。この「窯焚き」は、灰が作品につき、それが土と反応することで自然の「釉薬」となり、伊賀焼の何とも言えない味わいある作品が生まれます。
これまで、「全国高等学校総合文化祭」三重県代表作品選出、プロの作家も出品する「三重県展」に入選、「市展いが(伊賀市美術展)」教育委員会賞受賞など、中高生の枠を超えた一般の芸術発表の場で多数の高い評価を得ています。
校内にある本格窯で作り上げる作品