一ヶ月に一回、生徒と先生が円形になり、議論を行う「ハークネステーブル」を各授業で取り組んでいます。ハークネステーブルとは、課題図書や史料を読み、テーマについて事前に自分なりの考えやアイデアをだし、全員が発表します。正解のないテーマの議論を通じて、自らの思考の幅を広げ、発展させると同時に、仲間の多様な意見を寛容に受け入れ否定せず、思いやりを持って議論を含めていきます。
今回、4年生の社会の授業で、「タルムード哲学から思考力を高める」をテーマに行いました。
<教員書簡>
「手と足と目と口と一番偉いのは誰?」では、模範解答の口を導き出すだけではなく、手や足、目も同様に大切だと、裏付ける意見が出ました。
口が最も大切だという意見では、大袈裟に言えば、相手への伝え方ひとつで運命が変わることもある。ちいさなことからおおきなことまで伝え方ひとつで、トラブルになったり、上手くいったことがあったりと、過去の自分の経験を元に一人ひとりが話すことができました。
他人の話を聞き、自分ならこうする。私ならこうすると意見が出た際に、否定することなく、なるほどと受け入れることができました。ダイバーシティ教育の観点からも自他を認め合う事ができています。
答えのないテーマについて、議論し合い、正解を出すのではなく、「納得解」を出すことができたと感じます。